Diary February, 2010

Pictures: 6th stay @ Chicago


 

[シカゴ滞在40日目] 27日Sat.

WikiPedia.ja:チリ地震_(2010年)

今朝早朝、チリで大地震が発生した。ご存知のとおり、QUIETの観測はチリで行われている。

2010_Chile_earthquake_epicenter.png

瞬く間にメールが駆け巡った。 QUIETは、震源に近いチリ第二(or 第三)の都市、コンセプシオンと関わりが深い。 コンセプシオンは今回の地震でもっとも被害の大きい都市のひとつである。 現地エンジニアの多くは、コンセプシオン出身で、家族が住んでいたりする。 幸いにも全員の無事が確認できたそうだ。一安心だ。

また、装置自体は問題ないとのことも確認された(というかwebcamで確認した)。但し、これは見た目であって、 地震の前と後で何かが変わってしまっていてもおかしくは無い。 早急な確認は勿論、地震の効果を確認する解析が必要だろう(地震の前と後とでのNULL test等)。

今最も気がかりなのは、サイトの維持である。 チリ国内の交通機関が麻痺しているので、サンチャゴ、そしてサイトへの物資の輸送に影響が出るのは間違いない。 サイトクルーの生活物資は勿論、例えば自家発電用の燃料などに影響が出てくるかもしれない。

(ALMA等の方々も、気が気ではないだろう・・・、人事では無いが。)

今後も推移を注視していきたい。

  • 無事だと良いね。。 -- コマツ 2010-03-01 (月) 00:31:57
  • ありがとうございます。少なくとも我々の関係者に、人的被害が無いのがせめてもの救いです。観測は可能な限り続けていくつもりですが、いろいろと問題も見えてくる(きた)と思います(RAIDの一部に不都合が出たとか)。 -- チノネ 2010-03-02 (火) 20:12:24

[シカゴ滞在39日目] 26日Fri.

going_to_die.jpg

[シカゴ滞在33日目] 20日Sat.

今日はここに行ってきた。 同種のワインの飲み比べが出来たり、チーズも多くの種類を少しずつ食べることが出来たりと、 ワイン好きにはぴったりのお店だと思う。

DSC01347.JPG

(本当はこの四つの円の中にワイングラスが置かれている。個人的には、27が一番おいしかった。) 私はPinot Noirを堪能いたしました。

違いが分かるのかって?、、、そんなの・・・当然・・・ですよ。

追記
この店で、Massaya(マサヤ)というワインを見つけた。H谷川さんが買ったのは、言うまでもない。

[シカゴ滞在29日目] 16日Tue.

今月は

今月はシカゴ美術館の入館料が無料となっています

Free Admission
All Day, Every Day, for the Entire Month 
Warm up to free general admission this February.
It’s the perfect time to visit an old favorite,
explore the Modern Wing, take in a special exhibition,
and enjoy the wealth of fascinating programming.

皆様是非この機会に、美術に触れてみてはいかがでしょうか・・・


いつの間にか

いつの間にかPlanckが96% of skyも観測している件について:

sky_today.png

ピザ

スペシャル

DSC01346.JPG

最近の東北大学天文

なんだかいきなり准教授が増えてる! 先ずポストあったのか、と驚く。そして一人が森嶋さんであることに気が付く。戻ってこられたのか。 もう一人の大坪貴文さんはちょっと存じ上げない。AKARI関連?もしかして「計画研究A04(前景放射)」の公募か?

  • 俺も知らんかった!! -- INUE 2010-02-19 (金) 00:51:51
  • 偶には東北大に顔を見せに行かないと、行った時に逆に「君はどこの学生?」って言われる様になる予感・・・。新任の方に言われるならまだしも、昔からの人に言われたら、ちょっとショック。 -- チノネ 2010-02-19 (金) 22:24:21
  • 一番驚くのは、スタッフがほぼ東北大出身者、あるいは東北で以前ポストを持っていた人で固められている事でしょうな。みんな仙台が好きなのね。 -- コマツ 2010-02-21 (日) 12:57:23

雑感

QUIETは週に二回、CMB Analysis telecon, Observing teleconの二つの会議を行っている。 シカゴではこれらに加えて、PCL(pseudo-Cl pipeline) teleconも行っている。

当然英語で行われ、当然自分も参加し発言する。 私も含め、作業要員である大学院生は積極的に発言することが当然であるし、それが要求されている。 今週やったこと、今後の計画、routine check等、発言しなければならないことは多々ある。

これらの会議を中心に、平時はメールのやり取りによって研究は進んでいく。 (インターネット経由、国際電話経由で手軽にミーティングが行えなかったころに、国際共同研究は成り立っていたのだろうか?) 高々50人規模のQUIETでも(実際に毎週のミーティングに参加するのは20人程度)、 これらの会議にはアメリカ、日本、ドイツ、ノルウェー、チリ、イギリスからの接続がある。 すごい国際的。ICT万歳。

われわれ大学院生にとっては、この場はアピールの場でもある。 近い将来のPD就職を考えた場合、プリンストン、コロンビア、カルテック等(勿論シカゴも)はその重要対象である。 そこのボスに、「良い」イメージを持ってもらうことは、大変重要なことである。直接そのグループに参加しないとしてもだ。 コラボレータは(場合によってはQUIETよりもメインに) (SPT), ACT, ABS(The Atacama B-mode Search), EBEX, PolarBEAR, BICEP, etc,..と現在の主要な(ground base)実験に関わっている。 アピールしまくって、こいつならPDとして雇っても(推薦しても)問題ない、と印象付けられれば、しめたものである。

なので日々せっせと研究を進め、一週間に一回(二回)その成果を発表する。 一年以上前は、私が発言したことなど(シカゴ周辺の方々以外は)誰も気にしていないんだな、と感じていた。 だが、TauAの解析を進めていくうちにそれも変わってきた。 最近ではCMB解析のある部分に関しても、それなりにコントリビュートできつつある。メンバーの反応も良好である。

それにしても英語である。議論が白熱すると、自分の発表を自分でカバーしきれなくなる。 そんなときは、シカゴのメンバーを中心に「yujiがやったことは、こうこうこういうことだ。 その意味をyujiはこうこうこうだといっているんだ」と私の英語をさらに英語に通訳してくれる。 そして議論が進んでいく。

一年半かかってもまだここである。 前々回のミーティングでも、私は大物を携えて(20分ぐらいつらつらと、当然資料は用意してある)発表したが、 一体私の英語で、内容を直接理解した人間はどれ程いるのだろうか? 英語はDを取るまでには何とかしたいところだが、 この一年と同じように次の一年を過ごしても、同じことの繰り返しになるのは確実である。

  • 昔の自分を見るようだ(笑)天文月報2005年2月号参照。。 -- コマツ 2010-02-21 (日) 12:52:25
  • 天文月報、熟読しましたよ。コマツさんでも苦労したんだ、と安心しつつも、今のままではいけない、と我が身を顧みている今日この頃です。 -- チノネ 2010-02-21 (日) 14:05:22
  • 英語がわかりにくかったって、元気があれば大丈夫。要は、CMBとQUIETへの愛が伝われば良いのよ。その辺、チノネくんは大丈夫でしょ。 -- コマツ 2010-02-21 (日) 19:09:01
  • 元気とQUIETへの愛でがんばります! -- チノネ 2010-02-23 (火) 01:13:50

[シカゴ滞在24日目] 11日Thu.

いつの間にか、折り返し地点を過ぎている。

Seminar on WMAP 7 year results by Kendrick M. Smith

彼はやっぱり賢い。今後もQUIETには参加するのか? というか、彼はWMAP後は何をメインにやるのだろうか?

  • ま、planckやろね。(publicデータを使って、という意味。) -- コマツ 2010-02-21 (日) 12:49:56

WMAPの宇宙論パラメータ推定について勘違いしていたこと

クリティカルではないが、いろいろWMAPのパラメータ推定について誤解していたようだ。 台湾に行っていらっしゃる、O部さん(この日記も時々見ていらっしゃるそうで・・・)とメールをやり取りしている内に分かった。

WMAPでは、例えば6 parameters fitのML(maximum likelihood)と書いた場合は、 marginalizedしていない6次元likelihoodが最大になる点で定義している。 そしてMeanと書いた場合は、marginalizedした確率分布関数の重みつき平均(期待値)で、 その誤差はcumulative dist.の16%,84%の点で定義している。

.., we quote best-fit values as the mean of the marginalized likelihood,...
Lower and upper error limits correspond to the 16% and 84% points in the
marginalized cumulative distribution of the parameters ...

推定値としてmarginalizeしていない値を使わないのは当然だと思うのだが、 個人的な疑問として、marginalizedした確率分布関数のピークではなくて、 marginalizedした確率分布関数の重みつき平均を使う理由が分からない。 でも、WMAPでは1st yearからそのように定義しているようだ。

  • Marginalized ML
    ml.png
  • Mean
    mean.png

例えば

tau.png

上の例は1st yearでのtauのmarginalized likelihoodだが、

  • 縦破線がML推定値でtau=0.10、
  • marginalized meanはtau=0.166、
  • marginalized MLはtau=0.135
  • errorはmarginalized dist.から求めて(meanを中心に)+0.076,-0.071 となっている。 marginalized meanとmarginalized MLで0.4sigmaほど異なるが、 この違いは1 sigma以内なのだから気にしない、ということなのだろうか?

思うに、bining effect、likelihood関数の滑らかさ等がネックなのだろうか?

  • 平均を取るかMLを取るかは任意ですね。基本的に、平均とMLの値が大きく異なった場合、どちらの値も信じてはいけません。そのような場合には解けていない縮退があるためです。上記のtauの場合は、EE spectrumを使っていなかったため、tau-omegabh^2、あるいはtau-nsの縮退が解けていなかったからtauの平均が大きく出てしまった、というわけです。 -- コマツ 2010-02-17 (水) 14:33:20
  • 納得しました。ただ単に平均・MLを計算すれば良いとい訳ではない、ということですね。(任意だとは分かっていても)個人的には(縮退が解けて、問題がないのならば)MLが好みです・・・。 -- チノネ 2010-02-19 (金) 15:08:02
  • 僕も、大規模構造のシミュレーションを走らしたりする時にはMLを使う事をオススメしています。 -- コマツ 2010-02-21 (日) 12:53:33

3日前

久しぶりにシカゴらしい雪模様:

DSC01343.JPG


DSC01345.JPG

[シカゴ滞在19日目] 06日Sat.

New QUIET

new_quiet.png

以前よりもかっこよく(望遠鏡ぽく)、性能も向上!?

(後ろにALMAが見える)


残念

以前に、WMAP 7yrのTauAの観測結果が劇的に向上したため、 QUIETの較正精度が向上、ひいてはClの精度向上と書いた。 これには少し注意が必要だ。

  • 3 year
    taua_5yr.png
  • 7 year
    taua_7yr.png

まず目に付くのは、angleの精度が劇的に改善していることだ。 これはI,Q,Uの精度の向上によるものだが、如何せん気になる。 3 yearの結果では、I,Q,Uの誤差伝播を使ってangleの誤差を計算した(自分で。WMAPには書かれていない。)。 大体誤差は1,2 degであり、これは本文中にあった「instrumentの制限と同じ程度だ」という記述とconsistentであった。

では7 yearはどうだろうか?一気にO(0.1)degまでいっている。あれinstrument起源は?

そこで、QUIETメンバーでWMAPにかかわっているMichele Limonに聞いたところ(実際にメールを出したのは私ではないが)、 彼がさらにこの論文の主著のJanet Weilandにメールをし、以下のような回答を得た:

上のtableのエラーは統計エラーのみ。WMAPは角度にシステマティックエラー1.5degを依然持っている。

つまりそういうことだ。

WMAPを絶対的な較正対象としているQUIETとしては、WMAPのシステマティックエラーを無視することはできない。 よって、残念ながら7 yearのデータによる角度の改善は見込めない。

実はこの記述はcosmologyの論文にも記述があって:

The WMAP instrument can measure the polarization angle to within ±1.5 deg of the design orientation.
We thus add 1.5 deg as an estimation of potential systematic error. ....

次にI,Q,Uだ。 P/Iのerrorは14%から4%に改善している。すばらしい。これはQUIETにも直接利いてくる。

Qの変化は1sigma以内、Uもconsistent。 P/Iもconsistentだろう。 Iは3 yearから3sigma離れた場所に移り、errorは若干大きくなった。 気になることがある。それはIの変化によるPの変化だ:

  • 3 year: 299 x 6.6/100 = 19.7 Jy
  • 7 year: 317 x 6.97/100 = 22.1±0.6 Jy

Pが12%ほど大きくなってしまっている。 これだと、QUIETのClが全部2x12%下がることになる。本当にそれでいいのか?

  • 1.5 degreeはpre-flightの評価なんだけど、実際はもっと良いと実は思ってます。ただ、まだ具体的な数字が出せてないのよねー。Clに関しては、TE correlationを比べて見たら良いと思うんだけど、S/Nが足りないかな?LCDM best-fitをQUIETのTEにフィットして、ベストフィット値が1とconsistentかどうか調べてみては。 -- コマツ 2010-02-08 (月) 02:27:58
  • 残念ながら、QUIETとしてはどうしようもないですね、angleは。gainについてはTEは参考にさせてもらいます。但しT moduleはT moduleでシステマティックがあるので注意が必要ですが(Jupiterで較正しているので、そこまで深刻には考えていませんが)。ほかの地上実験のEEと比較、というのもありですね。 -- チノネ 2010-02-10 (水) 05:52:32

体に悪そうな夕飯

DSC01342.JPG

うそみたいだろ、これが普通サイズなんだぜ。 残すことを厭わないわけですね、こちらは。

メインディッシュであるところのバーガー(グリルドチキン)が、ぱさぱさしておいしくなかったです。


凍ったペプシ

DSC01341.JPG

解けた後、開けてどうなるかはご想像のとおり。 自販機で買って凍っていたということは・・・、全滅?


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