Diary October, 2012

写真: チリ出張(2012 Fall)



31日Wed.

チリという地の果てから世間に戻されたとたん、業務自体が劇的に変わった訳でもないが、なんだか忙しく感じるのは、 周囲の人によって自分の行動・予定が大きく変化するからなのだろうか。 チリでは毎日決まった業務・決まった人との関わり合いだけであったので。



[アメリカ帰国] 26日Fri.

無事帰国。ラボに顔を出す。そしたら、保険の手続きの催促書類を発見。10/25までにだせとの事。もう無理じゃん。問い合わせたところ、問題ないらしい。 月曜日迄に作成して送る。

からあげうまうま

早速、からあげを作ったという話

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[チリ出国] 25日Thu.

帰りの空港(カラマ)で軍用ヘリ(?)を目撃。

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報道陣が居たのだが、何だったのだろうか?



[チリ滞在23日目(最終日)] 24日Wed.

比較的平和な日々が続いている。いつの間にか最終日。

Last Dinner

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最後の晩餐

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POLARBEAR w/ ABS (ACT)で、何時もとはちょっと違うお店へ。

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いつも通りのピスコサワー。ここのは甘め。

ステーキ。ここのは色がすごい。

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デザート

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アメリカ人同士の、世間話についていくのは英語もそうだが、内容を理解する意味で大変。 アメリカの歴史的背景や、現代アメリカの社会の話題(大統領選は分かるが、流行っているyoutubeの動画とか)をカバーしていないと、何を喋っているのか全然分からない。



[チリ滞在20日目] 21日Sun.

平穏なチリでの最後の日曜日。

[チリ滞在19日目] 20日Sat.

よく分からないうちに、物事が改善している事はよくある。でも気持ち悪い。

偏光熊1/2

現在、我々は偏光熊1の観測と並行して、偏光熊2の開発を行っている。偏光熊2は1のupgrade計画であり、多くの開発要素を含んでいる。 重要なところでは、

  • より多くの検出器を置ける様、Focal planeを大きくする
    • これに伴う光学系の変更
  • 多色観測が可能な検出器
    • 新しい設計のアンテナを使用。他の幾つかの実験も使用予定
  • より低ノイズを目指した、冷凍機の改善(250 mK -> 100 mK)
    • ADRの開発
  • 検出器の増加に対応した読み出しの高度化

等である。これらの項目に対して、1-2名の院生・ポスドクが仕事に当たっている。

我々は今現在、当然1の観測・解析も行っている。CMB実験は、開発時間並み・観測時間以上に解析に時間が掛かるといわれている。 B-mode初検出を目指している我々としては、解析にも多くの人材を投入し、いち早く結果を出したいと考えている。 このように、2の開発と1で結果を出す事を並行して行う、、、有能な人材はいくらあっても足りないのが現状である。

人の割り振りや、実験の進め方、優秀な人材の雇用は実験を円滑に進めていく上で必要不可欠である。


実験の常ではあるが、実験を運用していくと問題も多く出て来る。現状、何か大きな問題があると、観測が1日、3日、1週間、1ヶ月と簡単にストップしてしまう。 望遠鏡、クライオスタット、それの為の読み出し、これら1セットですらである。2-3年後にはこれが3セットになる。 今のうちに「いろいろな事」についての「大きな改善」を検討しなければいけない。



[チリ滞在18日目] 19日Fri.

宿舎でぬこ発見!今度をゲットするぞ!、、、、、だけな一日。

[チリ滞在17日目] 18日Thu.

犬猫

宿舎に今朝、見慣れないわんちゃんを発見。

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皆でじゃれあう。

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誰かの飼い犬だろうか?

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そう言えば、過去の滞在で何時も見かけたねこちゃん(たぶん代替わりはしていたと思うが)が見当たらない。どこに行ってしまったのだろうか?

まさかブッシュ*1が、、、、



PNAS誌、理系女子学生への偏見に関する調査

米国科学アカデミー(National Academy of Sciences)の定期刊行である
 「米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America:PNAS)」に掲載された調査結果
 「理系教授は男子学生をより高く評価(Science Faculty’s Subtle Gender Biases Favor Male Students)」によると、科学者は男女を問わず、
 女子学生に対して偏見を持っていることが明らかになった。
 本調査では、生物学・化学・物理学教授127人に対し、性別以外は全く同じ内容の、主席研究員職に応募した架空学生の応募書類を評価させ、
 その結果から、ヽ慇犬稜塾蓮↓雇用可能性、5詬審曄↓い修粒慇犬採用された場合の指導の程度、の4点に関する回答を分析した。
 この結果、全く同じ内容の応募書類であるにもかかわらず、科学者は男女を問わず、男子学生として提出された書類に対して、
 女子学生の書類と比較し、当該学生の能力・採用の可能性・給与額をより高く評価し、また指導により多くの時間を費やすと回答しており、
 女子学生として提出された書類との間には顕著な差が見られた。

UCBにも一人、強烈な教授が居る。女性と仕事をしない訳ではないが、極端に評価が違うとか。ただ、認めている女子学生はいる。


  • うちの大学は学年学科別学生数一覧表に括弧書きで女子学生の人数が別記されてる。そうする意味が未だに理解できないんだけど。 -- せんぼうず 2012-10-28 (日) 21:49:39
  • お久しぶりです。大学の予算配分(例え私学でも?)に女性がどれだけ居るか?(=どれだけ配慮して実績があるか?)が何かの基準になっていたりするのでしょうか、、、 -- チノネ 2012-11-01 (木) 06:08:39

[チリ滞在16日目] 17日Wed.

knee frequency#2

(続き)

必ず同じpixel上で差を取らなければ、大気は差し引き無いのだろうか。偏光熊1では実際役に立たないが、興味深い疑問である。

単純に考えて、「同じと考えられる空のスケールと、差をとるpixelの間隔」の勝負になって来る。 pixelの間隔に比べて、同じ空と考えられるスケールが十分大きければ、差し引きが可能であると考えられる。 実際、観測の際はAzimuth方向にスキャンをしているので、このスキャンスピード x 大気の揺らぎの時間スケールが、pixelの間隔に比べて十分大きければ良い。

この十分大きければ、がくせ者で、例えば1 FWHM程度では全然だめであった。 干渉計の指向誤差程度、とまではいかないがFWHMのX倍以上という、比較的厳しい結果となった。 現在の偏光熊1スペックでこれを実現する為には、大気のknee frequencyは常に1-2 Hz以下ではならず、実現は困難そうである。

knee frequencyの情報は、実は大気のモデルに繋がっている為、CMB実験でこれほど大量に精密に測れていると、そっちの方での利用も何か出来ないかと思うが、 せいぜい論文のsbsectionの一つだろうか?



[チリ滞在15日目] 16日Tue.

knee frequency#1

地上CMB実験の大きな敵の一つは、大気である。大気は揺らいでいる。揺らいでいるので、上手く積分できない。よってCMB観測に必須な、長時間積分の妨げになる。

どうするか?CMB温度実験の場合、可能な限り「大気のモード」を差し引く。 SPTとACTでは違った方法がとられているが、これを頑張ってもell<数百には決していけない。 これが地上CMB温度実験の限界。

ではCMB偏光はどうか?大気の揺らぎは殆ど無偏光なので、2つの検出器で同じ空を同時に観測していれば、大気の影響を差し引く事が出来る。 偏光観測の場合、1 pixel上に直行する2つの検出器で温度を測定し、その差を求める事で偏光を測定している。 この時、2つの検出器は同じ空を見ているため大気の影響を差し引く事が出来る。

温度観測のデータを周波数解析すると、下の様なスペクトラム(from ACT)が得られる。

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A few Hz以下で大きくノイズが増加しているのが分かるが、これが大気の揺らぎによる1/f noiseである。 この値は大気によって大きく依存するが、大体1-10 Hz程度である。1-10 Hzという意味は、(上層)大気が0.1-1秒の時間スケールで揺らいでいるという事である。

先ほどの可能なellの範囲も、実はこの図から大体推定できる。whiteなノイズの箇所だけが長時間積分できるため、 white noise floorに対応する時間スケールで観測できる空の角度が、最大の空の大きさ、つまり到達できる最小のellの大きさに対応する。 knee frequencyが5 Hz、スキャンの速度が2.5 deg/sec (on the sky)ならば、ell >> 400でしか観測は出来ない。

偏光の場合、同じ空を同時に見ている為、この大気成分の殆どを差し引く事ができる。 実際に偏光熊では、この差し引きにより100-200 mHz程度、良いときには50 mHz程度までknee frequencyを抑える事が可能である。 これにより偏光実験は、地上でありながlow ell、当然primordial B-modeが目標、の観測が可能となる。

(続く)



雑感

「我々は、我々が今見ようとしているもの(B-mode lensing)を厳密(exactly)に知っているので、○○○」といっている人に一言。じゃ何で観測するの?見る意味なくね?

もう一言*2。 自分の非はきちんと認められる人間に成りたい。誰だって間違いはある。それは素直に認めるべき。 別に謝罪をしろという訳でもない。でも、それっぽい事を言って煙に巻くのは良くない。 例えば*3、「ある実験の系統誤差は、ある装置を回転させる事で、抑制できます。これにより目的の精度が得られます、」と言っておきながら、 後になって「そもそも回転させる必要など無い(誰が必要なんて言ったんだ?)。なので回しません。(本当は回すと問題がいっぱい出て来るから)」というのは、 真摯ではない。だったら始めから回さない様に作れよ。



今日の実験

今日はlow siteでもhigh siteでもGunn diodeの実験をしました。

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残念ながら、失敗しました。



[チリ滞在14日目] 15日Mon.

解析の全体マネージメントが上手くいかないのは、マネージャーの責任ではないと思う事にしていたが、もうどうしようもない気がする。 いくらインプットをしてもどうにもならない事は、どうするべきなのだろうか?クーデター?もとい、立候補?

晴天

昨日と打って変わっての晴天。雪はまだ若干の残っている。

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アメリカに居ると実感が無いが、やはり現地で見て、触って、弄って、自分で操作すると、 「今自分はCMBを観測しているんだ!B-modeを見ているるんだ(少なくともlensingは)!」と興奮して来る。



[チリ滞在13日目] 14日Sun.

こっちのハエは人間に対して積極的過ぎ!

悪天候

昼過ぎから天候が怪しくなり始める。

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そして雪。積もらないといいが。

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悪天候は半日で終わった模様。下界も低気圧っぽかった。それが原因か分からないが、街が停電。宿舎の至る所からUPSの警告音が鳴り響く。 このまま復旧せずによるに突入か、と思った停電開始2時間弱後に回復。これで世界から孤立しないで済んだ。

明日は、祝日だと聞いている。



[チリ滞在12日目] 13日Sat.

チリから日本・アメリカの計算機にアクセスして、解析の仕事をするのは、どんなに効率の悪い事か、、、

平穏な日

今日は何事も無く、実に平穏な日。解析も進む。

今回の私の住まい。

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中はこんな感じ。

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基本的には前々回と変わらないが、部屋によって若干大きさ、付属品が変わる。部屋番号1は、一番良い分類の部屋だと言い伝えられている、、、、。 因に前回は、スペースロッジだった訳で、その品質の違いは明白。デプロイメントの際に、このドンエステバンを使えた方々は、どんなに恵まれてた事か、、、。

本日の夕ご飯。多くて水っぽい、、、。

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[チリ滞在11日目] 12日Fri.

金曜の夜は、

問題が無ければ街にお食事へ。私のお気に入りの、というか名前をここしか覚えていない、adobeへ。

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3人で74,000 CLP = 一人4,000円は、貧乏ポスドクには辛いかも。 前回、チリの食事は、、、と書いておきながら、こっちではこんな感じでレストランに行ったり、日本人の残していった、こくまろカレーを食べたりとかで、 案外まともな食事が続いている。なので、折角の高地ダイエットが台無し!?



ノーベル賞と国とチョコレート

もっとチョコレート食べようぜ:

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(実際は統計のマジックであって、相関があるからといって、この2つが直接因果関係がある訳ではないが。)



[チリ滞在10日目] 11日Thu.

雑感

こんな世界の果てみたいなところで、埃にまみれたり、すごいUVで肌がぼろぼろになりそうになっても、 酸素が足りなくて頭が痛くなっていたとしても、コラボレーションの皆様は何ら変わらない平日を送っていたり、 着実に成果を出していたり、休日にはどっかに行ってみたりして、充実しているんだろうなぁと考えるとちょっとへこむ。

折角チリに居るのだから、それがグループ全体でプラスになる様に仕事をする事は当然だが、 自分の成果としてもプラスとなる様な仕事をしないと、正直「行くだけ無駄」。便利に使われているだけ。 各実験室で「チリの事等気にせず、自分の研究だけやっていればいい。」と思うのは良くない。

個人の成果を考えた時、論文に名前が載る、というのが一番分かり易いが、偏光熊1の論文にはどれだけの人の名前が載るのだろうか? 「チリの事等気にせず、自分の研究だけやっていればいい。」と思っている人は、正直載ってほしくないのだが。前のグループと違い、今のグループはこの辺が大いに甘い。

偏光熊2の開発があるため、偏光熊1に注力できない人が多く居るのは仕方が無い事だとは思う。 でも、偏光熊1が終わったもの、自分とは関係ないものと考え、その内論文が出れば、自分の名前も当然「載る」とは思ってほしくはない。

また個人的には、チリに行く事を「免除」されている(らしい)、「体半分だけ」の理論家がいっぱい居る事が不満である。 当然彼らとの議論は有用だが、彼らは基本、奇麗なパワースペクトラムが出てくるのを待っているだけである。 待っている間は違う実験のパワースペクトラムを弄っている。

どうもコラボレーションの中には、「サイエンスは理論家に外注」といった認識があるようだ。 そりゃ、delensingなどは今でも専門家しか手が出せないのかもしれないが、偏光熊1で出てくる結果は、私でも「時間があれば」導出可能である。 奇麗なパワースペクトラムは、自分で解析したい。





こんな愚痴を書いている暇があったら、研究しましょう。


  • 大丈夫。トークさせてみれば、誰がどれくらいちゃんと貢献したかすぐわかるし、recommendation letterにも如実に現れるから。単に名前が載っている人たちは、部外者から見れば存在しないも同じ。とりあえず、first authorとかsecond authorとかthird authorを目指してコツコツがんばりましょう! -- コマツ 2012-10-12 (金) 05:58:26
  • 有り難うございます。本当に励みになります。 -- チノネ 2012-10-12 (金) 06:13:40
  • ドクターストップで体半分どころか体1割ぐらいになりそうですみませんノでもそのときは博士号とれないと思いますー -- SMZ 2012-10-12 (金) 09:55:13
  • 老婆心ながらもう一言。チノネくんが今している経験は、なかなかできない素晴らしいもので、これからの研究人生でかけがえのない経験になるはず。チリに来れていない人たちはその経験ができていないわけで、polarbearが成功したとしても、チノネくんが味わう事のできる喜びや充実感の1/10も味わえないと思うから、むしろ可哀想よね。いろんな計画に片足つっこんで論文に名を連ねるだけの人生なんて意味なくて、一つの計画にどっぷりはまって、喜びも苦労も酸いも甘いも全部経験している人こそが輝いて見えるよ。がんばれ! -- コマツ 2012-10-12 (金) 17:13:32
  • コマツさん、本当に有り難うございます。POLARBEARでは、QUIETの時とは状況がかなり異なり、解析の今後にいろいろと思うところがあります。一方、今はチリで仕事をしており、解析とは離れている状況が自分をナーバスにしてるのだと思います。コマツさんの励ましは、本来の喜びを自分に呼び戻してくれるものです。いろいろあるのは確かですが、今後も頑張っていきたいと思います。>>SMZさん、今は辛い時期かもしれませんが、焦らずに。元気になって戻ってきて下さい! -- チノネ 2012-10-13 (土) 04:00:57

[チリ滞在09日目] 10日Wed.

平穏な日

特別なイベントが無いと、サイトは平和なものである。検出器を250 mKに冷やす操作ですら、素人の私でコマンド一つで行える。 観測のスケジュールも、コマンドを投入さえすれば、空の回転に併せて時間を変更し、勝手に行ってくれる。

余った時間は、遊んで入られないので仕事、主にリモートでの解析等をするのだが、回線速度もX0 Mbpsでる。殆どの場合、何のストレスも無い。 不安定になる事は多々あるが。こんな日々が続けば良いが、、、問題が起これば、起きている限り、夜でもサイトにかり出されるのが、ここの環境。 気は緩められない。



食事

チリの食事は正直合わない、申し訳ないが。宿舎で日々準備される食事は凶悪なものもあり、食事のおばちゃん変わった今となっては、安易に捨てる事は出来ない。 何故なら、捨てると怒られるからだ。当然、食べ物を粗末にする事自体、褒められることではない。でも食べる事が不可能なものは仕方が無い。

でも最近は、日本人に気を使ってくれているのか、ましな食事が出てくる様になった(そうである)。今日は鮭とご飯。

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ご飯が日本のものであれば、完璧だがこれでも十分、日本から持ってきてある醤油があれば。



[チリ滞在08日目] 09日Tue.

New Funds

The Simons Array?



QUIET Instrument paper

レフリーからのコメント。流石に、W-band paperの様に「直ぐaccepted!」では無いが、若干の修正でいける模様。 コメントに関しては、なかなか予想外の点をついてきて興味深い。レフリーは、とてもボロメータ屋な気がする。 まぁ、今やCMBをやっている研究者の「大半」は、ボロメータ屋ではあるのだが。 取り敢えず自分担当分は、何もコメントされていなかった。喜んでいいはず。



H助教のご活躍

連日の「man lift」による作業。

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苦労の甲斐もあり、無事シグナルを検出。

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さてこれで何が出来るか?



最終日、サイトメンバー二人の

この一週間苦楽を共にしたサイトメンバーの最終日。といっても通常通りのサイトワーク。長ーい長ーいミーティングも終わり。任務終了。 お二人ともお疲れさまでした。40時間の旅と成るそうですが、体調にはお気をつけて、、、、

頂いたお土産、サイトの必需品、Lay's:

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[チリ滞在07日目] 08日Mon.

日本は連休だったようで

Gunn again, but

なかなか上手くいかないようで。

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ところでこの「man lift」、アメリカ・チリでは見かけた事があるが、日本では見た事が無い。 当然日本にも「man lift」は存在するが、見た感じこんなに不安定な奴(三回折れてる)は見ないな。



TAOの記憶(私ではない)

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[チリ滞在06日目] 07日Sun.

土日も働きますよ

Dinner

実験は上手くいかないときもあるので、そんなときは街に飯を食べにいく。

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前回チリに来たときに、最後に行ったレストラン。結構すき。チリのtraditionalな食事が食べられる。

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お決まりのピスコサワーと前菜。

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メインディッシュ。普通のステーキだが、普通に美味しい。

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デザートは全体的に甘過ぎます。

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明日からも、気を取り直して頑張っていきましょう。

因に本日のお代は、一人 22,000 CLP。日本円で、、、、3,700円、、、。すごい。チリの物価を考えると、どんだけいいもん食ってるんだろうか?



ネズミ

例の小さいネズミは、今まで見かけた事が無かっただけで、そんなに稀ではない様に思われる。何故なら、最近は何時もその辺を走り回っているからだ。 最早誰も写真を撮らなくなってしまった。


[チリ滞在05日目] 06日Sat.

土日も働きますよ

Gunn (diode)!?

CMB偏光実験で重要なのは偏光の強度を測る事であるが、それは同時に如何に偏光の角度を測定するかと関係している。 角度の誤差はE-B leakageと呼ばれる、B-mode偏光観測では最も重要な系統誤差の一つに成る為、これを如何にコントロールするかが、実験の正否を握る。 そこで重要になるのは、「検出器の角度」をきちんと測定する事である。

一般的には天球上での偏光源、例えばTauA、を使った測定が行われるが、人工的なソースを使用し、角度測定も又重要である。 そこで登場するのがGunn diodeを使用したシステムである。詳細は省くが、 このシステム(十分なパワーを持つ電波源と、既知の偏光角度、それのモジュレーション)を使う事により、角度を天球上のソースで測られる精度以上で測定可能である。

本日はこの「Gunn system」を使った測定を行った。system一式をTAOのサイト(標高5,620m)に持ち込み、我々のサイト(標高5,200m)に打ち込む。

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Gunn diodeの出力は、天体の出力に比べて大きい為、精度の高い測定が出来る。一方で取り扱いを間違うと、問題になる。 我々のサイトがあるアタカマ砂漠は、偏光熊だけではなく

  • ALMA
  • ACT
    • ABS
  • APEX
  • ASTE
  • (TAO)
  • (CCAT)
    • (まだ何も無い!?)

が居る。TAOがある山の上から、これらの装置に向かって高出力な電磁波を、連絡無しに掃射すると、 「新しい突発天体を見つけた!?」と成ってしまいかねない*4。 その為にも、事前にこれらの実験に詳細を伝えておく必要がある。これが、なかなか骨の折れる事務処理のようであった*5

強風(30 m/s !?)や装置の不具合もあり、本日の測定はなかなか困難なもので、きちんとしたデータは取れなかった。 これを教訓に、今後の測定にいかしていきたい。

因に私はTAOには行っておらず、我々のサイトで望遠鏡・検出器のオペレーションをしていた。なので、残念ながら世界最標高であるTAOサイトには行けていない!



[チリ滞在04日目] 05日Fri.

サイトの環境にも慣れ始めた今日この頃

お前は何をしに行っているのか?

ハードウェアの専門家でもなく、自分で作成した装置が乗っている訳でもないのに、お前はなにをしに標高5,200mまで言っているのか? 良く聞かれます。そう、前回も書きました。

今回は特に、メインのデータ解析が重要な時期にさしかかりつつある中、この時期にサイトで仕事をして解析が疎かになるのでは、といった危惧も当然ある。 それでも尚、わざわざサイトに足を運ぶのは、勿論意味があるからである。 この日記でも何度か書いている様に、CMB解析の肝は、賢いmap-makingでも無ければかっこいい理論でもない。 重要なのは観測装置の理解であり、これが最終結果に大きな影響を及ぼす。賢い解析で1%統計を稼ぐより、較正精度を10%から5%に改善する事の方が重要である。 「今」、観測装置の改善、観測装置を良く知る為の観測をサイトで行う事で、結果を大幅に改善できるのであれば、1%の為にキーボードを叩くよりも、5,200mで仕事をした方が良い*6

理由はこれである。CMB解析で必要になる較正等の基本的な性能を、サイトに装置を持ち込み測定する。 この測定と、観測期間全体で行われている測定とを併せる事で、信頼度の高い、精度の高い結果を得ようというのが目的である。

前述の通り、私は装置を作った訳でもなんでもないが、 その操作や「XXの精度でB-modeを測定する為には、どういった測定をするべきである」といった事は考える事が出来る。 そういった測定を限られた時間の中で行い、最終結果に結びつけていくのが私の仕事だと思っている。 まだまだ滞在は始まったばかりであるが、早速本日、HWPの理解を助ける重要な測定が出来たと期待している。

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[チリ滞在03日目] 04日Thu.

またお客さん

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実は今までは遭遇した事が無いだけで、珍しくないのか?

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頭隠して尻隠さず。



勇姿

以前よりは、奇麗にまとまっている感じ。

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でも、「CMBのシグナルが通っているケーブル」が宙に浮いているのは、正直気になる。ノイズを拾わないケーブルである事は重々承知しているが、マイクロフォニック等もあるので。



[チリ滞在02日目] 03日Wed.

お客さん

今回の初登山。サイトで作業の準備をしていると、何やらエンジニアが騒がしい。

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小さい小さいお客さん、「pericote panza gris」と言うそうですが、日本語では何というのだろうか?

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彼らはその後、コントロール部屋にまで乱入し、ひと騒ぎ。



よい天気

ボリビアンウィンター(ボリビアの雨期)まで後一ヶ月程度だと思われるが、B-mode検出のラストスパートのための、晴れ晴れとした天気:

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隣の客は、、、、

今はどんな感じなんだろうか、ABS?

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因に、ACTPOLは年明けまで(来年一月?)*7遅れるとかなんとか。



[チリ滞在01日目] 02日Tue.

最近の話題

論文見なければ、正直分からない。PASJか、、、仕方が無いとはいえ。



不治の病

チリに着いて早々ミーティング。現状を把握。

もう一つは解析。偏光熊の解析会議は不治の病にかかっているのかもしれない。 何時も何時も何時も何時も、何度も何度も何度も何度も何度も同じ事ばかり議論してしまう癖がある。そして何も進まない。 びしっとやってやる!、、、、ぞ。



[アメリカ/チリ移動] 01日Mon.

今回のチリ行きはトラブルが多かった。まずサンフランシスコ空港で遅れた。 その結果ダラスでは3時間近く遅れ、サンティアゴ行きの飛行機まで走らなければいけなかった。 残り時間が30分しか無かった割には、落ち着いていたか。荷物も問題ない事を窓口に確認し、ボーディングが終わりそうな頃にチェックイン。危なかった。

サンティアゴではone worldでは以前は荷物をピックアップする必要がなかったが、今回は皆必ずピックアップ。 中身も皆明けさせられていた。あと、入国審査間の研修中なのか、多くの人がゲートの窓口に居て、手際も悪かった。

最後は、カラマ空港。カラマからサンペドロに向かうシャトルが壊れて、乗り合いのバスを4時間待てと。 どうにかこうにかしてPOLARBEARのエンジニアに迎えにきてもらえる様に連絡をとる。 チリ時間なので、結構長く待つ。その間、壊れたはずの会社のシャトルが平然と前を通り過ぎてゆく。どういう事だ?

予定より4-5時間遅れて到着。




*1 何時も宿舎に居る犬の名前。某大統領に由来
*2 チリに居ると、Berkeleyに居るときと違って、愚痴をこぼせないので、日記が愚痴っぽくなってますね
*3 例えばですよ
*4 普通そうは成らないが、観測の邪魔をしてしまう事は確かである。
*5 偉い人がやります、当然。
*6 当然、これが出来るのは、地上実験で、かつアクセスも容易であるからである。衛星・気球は無理。
*7 今年頭に聞いたときは、6月にいろいろ始まると聞いていた