Diary January, 2013



[日本滞在] 31日Thu.

日本寒い



29日Tue.

帰国

何故だか明日日本に帰国します。でも日曜日にはBerkeleyに戻ってきます。目的は「事務手続き上日本に居なければならない」からです。意味が分からん。



28日Mon.

解析雑感

我々の実験の目標は、B-modeを検出する事である。現時点ではB-modeのS/Nはそれほど大きい訳ではない。 よって統計・系統誤差の取り扱いには、細心の注意を払う必要がある。 結果を出す前で感度・系統誤差の評価を少しでも間違えてしまうと、B-mode検出の確度・信頼度が大きく変わってしまう。 最悪「間違った検出」をしてしまう。

この際大きな問題となるのは、人の意思によるバイアスである。「B-modeがこれくらいあるはずだ。E-modeはこれぐらいだ。」という人間の考えが、結果を「そっち側」に持っていってしまう。これは避けなければならない。その為のBlind analysisである。

理想的には可能な限り解析はBlindでやる必要がある。 一方でS/Nが高いものや、較正として行う(試行する)解析については(部分的なデータセット、TTやEE等の決まった値)、 「答え」を見ながら進めていくのは効果的ではある。ただし一旦それを「較正に使う」、これは「validationの為の解析であって、科学的な結果ではない」と決めた対象については、後になって「やっぱこれでサイエンスをやります」という事は言えない。

例えば、TやEをWMAPや理論に「合わせる」事で校正すると決めた場合、その解析・実験でのTやEに科学的な意味は無く、それを用いてサイエンスはする事は出来ない*1。 同様な例として、E-to-B leakageによるEEの減少、BBの増加、non-zeroなEBは、角度精度の関数として特徴付けられる。 原理的にはこの三つの現象を説明し得る角度をフィッティングする事で、角度の自己較正が可能である。ただし、一旦この自己較正をやってしまった場合、EBから得られる筈の、Cosmological Birefringence等の情報は意味を無くしてしまう。パワースペクトル上で零になるように、 再較正した結果のangleをもとに制限を与える事は出来ない。理想的には、EBをフィットする事無く、試行に試行を重ねBlindでangleの系統誤差迄評価し、その後unblindした結果、EBにエラー以上に大きな値が見られた場合、本当の発見となる。

人間は一度たがが外れてしまうと際限がないもので、B-modeは見ないと決めていたのに、「E-to-B leakageが気になる。EEは既にみている。BBがどうなっているか見てみたい。でもblindは守らなければならない。ではEE+BBを見るのはどうだろうか?直接BBを見ないのだから、これはblindを破っていないのでは?」となる。果たして本当にそうだろうか?いや無い(反語)

てかこんな話、ここ一年で何度書いている事やら、、、



25日Fri.

Crazy Tourist!

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あまり笑えない話。

我々のサイトは、チリ政府の管轄地であり、許可された人間しか入れない事になっている。 一応サイト迄の道に、政府が作ったゲートがあるが、簡単に開けられるので何の意味もなしていない。 こちらは正式な手続きを以てこのサイトを利用しているのだから(面倒な書類仕事は初め、観測時間の一部をチリの科学者に提供や、現地大学とのコラボレーション)、 チリ政府はサイトの治安を守る義務があるはず。



[Hackathon @ UCSD] 24日Thu.

今日もHackathon。因にHackathon、Hackathonと言っているが、これは「皆で集まってコードをハックする(誤用の方ではない)」行事の事。 つまり研究者であれば、解析の為のコードをみんなで集まってハックしようというもの。コードベースで議論が進むのが大半。因に家の共通言語はPython。

Hack! Hack!と言っているからではないが、知り合いのgmailアカウントがクラックされて大変な事になっているらしい。 業界のMLにウイルスをバラ撒いたり、研究コラボレーションのMLにウイルスをバラ撒いたりと、、、

セキュリティの為にも、gmai使用者は「2段階認証」にした方が良いでしょう。



[Hackathon @ UCSD] 23日Wed.

以前のHackathonに比べて、ミーティングな雰囲気。悪くないかもしれない。こういった行事が無くても皆何時もこんな感じでいたいもの。夜は居酒屋へ(写真無し)。完全に押され気味。でも色々と考えさせられるきっかけとなった。そんな内容。



[Hackathon @ UCSD] 22日Tue.

早速

男一人にはもったいない部屋*2。UCSDディスカウントが効いているので泊まれるようなもの。普通じゃ泊まらん。

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ビールでも飲んで憂さ晴らし。

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サラダでも食って憂さ晴らし。

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ステーキでも食って憂さ晴らし。

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EBEX update

どうやら陸地に戻ってきたようだ。これからどうなるか?



19日Sat.

EBEX update

どうにか陸地に戻って来い!

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  • 観測はとっくに終わってるのにまだ戻ってこないんだね。なんかもったいねーな。。 -- コマツ 2013-01-22 (火) 04:06:13
  • そうですね。海にぼちゃんは嫌ですね、、、。どうやらもう少しがんばると、陸地に戻ってきそうですね。 -- チノネ 2013-01-22 (火) 15:29:56
  • できました! -- smz 2013-02-22 (金) 10:01:31
  • コメント欄一個間違えました…みんな提出しました。私も。 -- smz 2013-02-22 (金) 10:02:12

世間はセンター試験ですが、、、

後輩達は修論を無事提出出来たのだろうか?



18日Fri.

サイン会のお知らせ

Hello!
On behalf of Frances Hellman and Bob Cahn, I'm writing to invite you to an event in honor
of Professor Dave Jackson who, after 45 years at Berkeley, is moving to Michigan.
This gathering will take place on Wednesday January 23 from 3-5 pm in 375 LeConte Hall.

Bring your copy of "Classical Electrodynamics" and Dave will sign it.
He will also be giving away some foreign translations "Classical Electrodynamics,"
in case the English version wasn't hard enough for you.

Best,
Maria

今日知った事

  • あの電磁気の本で有名なJackson氏がBerkeleyの人だったという事(引退されているが)
  • サイン会があるという事
  • 45年居たBerkeleyを去られる事
  • (大変失礼だが、、、)ご存命であったという事(御年87歳!)

サイン欲しいけど、23日はUCSDに出張!なんとタイミングの悪い事か!



17日Thu.

EBEX update

装置としては殆ど成功との事。装置の一部に不都合が有り、スキャンに問題があったとのこと。その結果scienceは難しいのではないか、とのこと。 そしてそろそろ落ちるとか。更なる情報を待ちたい。



13日Sun.

今年初のからあげうまうま

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先日見たアニメの盛りを真似てみた。注: 決して一人で一日でこの量を完食している訳ではございません。



12日Sat.

今日は近所を散歩したり、乾燥機が動かないのに間違って洗濯をしてしまったり、ビザを食ったり。

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09日Wed.

会議雑感

色々書こうと思ったが、まとまらなかったので適当に。

  • ミーティングは重要
  • でも目的が明確にされていない、ただ「開く事が目的」となっているミーティングに意味は無い。それどころか時間の無駄。ただの雑談はよそでやってください
  • 効果的なミーティングの為には、アジェンダが必須
  • 発表・報告を行う人間は「きちんとした」資料を事前に準備しなければならない。それは大抵、ミーティング内で実際に費やされる時間に比べ、圧倒的に長いものである。それでも挫けずに準備する
  • 報告は継続的に行う事が望ましい。半年前の仕事の更新を奉公する際には、結局半年前の報告をもう一度行う羽目になる
  • ミニッツも必須。資料・ミニッツが無い会議は、すぐに記憶から失われる。その時間、丸損
  • 「船頭」は必要だが、船頭が沢山いるミーティングはうまく回らない
  • ミーティング内だけで存在感を示す人間に注意。ミーティングの時間以外は仕事をしていないが、ミーティング中やたら存在感を見せようとする

我々は研究者という特異な存在ではあるが、研究グループも「組織」である事に変わりはない。扱いの難しい「専門家」だけで構成される「組織」である。運営には「マネージメント」が必要。根性論、一人一人の知性だけでは何れ崩壊する。



08日Tue.

連続回転HWP

お隣の実験に触発されて、連続回転HWPのテスト。今はステップHWPだが、これを連続回転にすると、1/fを効果的に抑制する事が可能である。なぜ何時も回転させていないかというと、CMBの観測中ずっと回転させておくのが結構難しいから。特に冷却タイプのHWPだと、超伝導ベアリングを使ったりするので、寿命がとても心配。

はやくノイズパワースペクトル出てこないかなぁ。



ACT New Papers

Three Seasons of Dataを使った、ACTの新しい結果sが出ました。

読まなければ。

これでSPTとACTは一段落ということか。SPTはもうSPTpolに移行だが、ACTpolは先立つものがまだないとかなんとか。



221st AAS Meeting — Long Beach, CA

今開催されているAASミーティングで、SPTpolが100 sq degのQ/U mapsを見せたとの事。 collaboratorがその様子を写真で送ってきたが、ここに載せるのはやめておこう。 解析が完璧な事の現れなのか、それとも気にしていないだけなのか、私にはstudyが「完璧に終わっていない」データを見せる勇気はございません。



07日Mon.

47th ESLAB Symposium

PLANCKのTemperature mapが初公開されるとされる会議。

〆切は10日迄。ノミネートするかどうか。これ迄にPBの結果が出せるか。これに行ってしまうと、出た後の会議に出にくくなるのではないか(力学的に)。



06日Sun.

新しい仲間が加わりました。

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ヌイグルミではありません。新しいMac Book Proです。Retina display版です。

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日頃から解像度至上主義を唱えてきた私としては、例え値段が張ろうともRetina版を選択しない解はありません。そのせいで30万円ほどのお買い物になってしまいましたが、、、。これからはこいつをメインの据え置きマシンとして使っていく予定です。前のMac Book Proには引退してもらい、隠居生活を送って貰う予定。

さて次は、Retina版Mac Book Airか、、、。

少し触ってみた感想: Retina displayは素晴らしい。LionではSpacesとExposeが、Mission Controlに統合されたが、移行するのに慣れが必要かも。同じ様な使い方は出来るか?



05日Sat.

プロジェクト化されていない小型科学衛星をどうなってしまうのか?



04日Fri.

今日もヨーロッパからの参加が無いにも関わらず、ヨーロッパ時間ミーティング on 08:00 (西海岸)。文句を言っていても詮無いので、何か改善案を考えよう。



01日Tue.

謹賀新年、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

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写真は久慈浜

今日も変わらずラボに赴いた。そこで働いている米国人(の研究者)を眺めるに、やはり彼らにとっては元日はさほど重要な日ではないという事を、改めて認識した。




*1 map base、ellの範囲を変えて等、やれる事はあるが
*2 決して誰かと一緒には泊まっていない